こんにちは、108です。
細かい経緯は以下の記事に書いてるんですが、BTOで買ったスリム型PCをタワー型のPCケースに引っ越すことになりました。
今回は、スリム型からタワー型のPCケースへの引っ越しについて、調べたことや実際にやってみた流れ、初心者の自分がハマってしまったことなどをまとめていきます。
これから自作PCをやってみようと考えている人の参考になれば幸いです。
意外と大変なPCお引っ越し
PCケースの引っ越しでやることを簡単に言うと、単にPCの中身を入れ替えるだけです。
- 旧PCケースから中身を取り出す
- 新PCケースに中身を取り付ける
では、PCの中身は何かというと、ざっくり以下のようなイメージです。
- マザーボード
- CPU
- メモリー
- グラフィックボード(ないこともある)
- CPUファン
- ストレージ
- 電源ユニット
- ケースファン
マザーボードがPCのベースとなるもので、それにCPUやメモリーなどが直接取り付けられています。
ストレージ(SSDやHDD)は通常マザーボートから独立していますが、データをやり取りするSATAケーブルでつながっています。(マザーボードに直接取り付けるM.2というタイプのSSDもあります。)
あとは、各パーツに電源供給をしてくれる電源ユニットです。いろんなケーブルで、電源ユニットとマザーボードやストレージなどがつながっています。(コネクタの形が違うのでつなげ間違うことは通常ありません。)
PCの引っ越しで取り出しと取り付けの際に、たくさんあるケーブルをいったん外して、また元通りに配線しなおす必要があります。
ここが一番難しいところで、慣れていない初心者はけっこう大変に感じるかもしれません。
「中身を入れ替えたらいいだけでしょ」と簡単に考えすぎず、しっかり準備して作業に取りかかることをおすすめします。
スリム型からタワー型へ引っ越す際の必要パーツ
PCのパーツには規格というものがあり、なんでもかんでも取り付けられるものではありません。
私のようにBTOで買ったスリム型PCをタワー型に変えたい場合、通常は以下のパーツが必要になります。
- PCケース
- 電源ユニット
PCケースが必要になるのは当然ですが、注意したいのが電源ユニットです。
通常、スリム型のPCケースに取り付けられる電源ユニットはSFXやTFXという規格ですが、タワー型のPCケースに取り付けられるのはATXという規格です。
そのため、電源ユニットを使い回すことは基本的にできません。(アタッチメントを使って取り付けることも可能ではあるようです。)
PCをいじる際に一番大事なのは、パーツをきちんと用意しておくことです。パーツがなければ、どうやっても失敗しますからね。
ということで、私の上記の2パーツ選びについて簡単に紹介しておきます。(ベストな選択肢だったかはわかりませんが・・・。)
電源ユニット選びは「電源容量」が大事!
電源選びのポイントは以下の4点です。
- PCケースに対応した規格
- 使用電力の2倍の電源容量
- 省エネ能力(80PLUSの認証)
- 保証期間の長さ
規格の話は最初にしたので飛ばして、まずは電源ユニットを選ぶにあたって、絶対に外せないのが余裕を持った電源容量を選ぶことについてです。
PCパーツのなかでも電源ユニットは摩耗に気をつけるべきパーツですが、使用するギリギリの電源容量だと摩耗が早くなってしまうからです。
目安は、使用電力の2倍を確保することです。以下のサイトで、PCパーツからおすすめの電源容量を調べられます。
もちろん電源容量が大きくなれば価格も上がりますが、長持ちすることを考えればトータルで安く抑えられるんじゃないかと思います。
次に省エネ能力ですが、80PLUSのできるだけ良い色の認証を取得しているものがいいです。
そして、保証期間が長いものはメーカーに長持ちさせる自信があることなので、できるだけ長いものを選ぶべきです。目安は5年というところでしょうか。
このあたりを考慮しながら価格的にお手頃なものを探した結果、私は6,000円ちょっとのTHEMALTAKERのTOUGHPOWER GX1 RGB GOLD 500Wというものにしました。

Thermaltake TOUGHPOWER GX1 RGB 500W -GOLD- PC電源ユニット 80PLUS GOLD PS814 PS-TPD-0500NHFAGJ-1
- 発売日: 2018/12/21
- メディア: Personal Computers
ちなみにこれ、キラキラ光るんですよね。別に望んでいなかったんですが、自分の要件を満たしていて価格が一番安いのがこれでした。
ただ、このキラキラが後々のパーツ選定に大きく影響することになっていくことを、この時点の私はまだ知りませんでした・・・。
後々の私のツイート↓
CPUとマザボとメモリを変えて、ようやくメインPC復活。グラボ差すだけのつもりが、ストレージ以外全部新しくなってしまった。そして、謎にキラキラ。
— 百八@動画編集 (@sendahyakuhachi) 2019年12月29日
なんでこんなにキラキラになってしもうたんやろ、俺のPC。最初はまったくそんなつもりなかったのになあ。 pic.twitter.com/TY0vea3pM4
— 百八@動画編集 (@sendahyakuhachi) 2019年12月31日
驚くほど安いものもあるPCケース
PCケースで選ぶ際のポイントは、以下の4点です。
- 対応するマザーボードのフォームファクタ(規格)
- 寸法
- 搭載できるパーツの数
- デザイン
最初に確認したいのが、マザーボードのフォームファクタです。マザーボードの主要なフォームファクタは以下のような感じです。
- ATX
- MicroATX
- MiniITX
ATXが一番大きくて、MicroATX、MiniITXという順番に小さくなっていきます。
PCケースはこのうちどれを取り付けられるかが決まっていますので、手持ちのマザーボードのフォームファクタを確認しておきましょう。
次に寸法ですが、大きいパーツを入れる予定がある場合は、ちゃんと入るかどうかに注意しましょう。
そして、搭載できる諸々のパーツなどの数もPCケースはあらかじめきまっています。
例えば、BDドライブなどが入る3.5インチベイの数、SSDを何個取り付けられるか、USBなどの接続端子が何個あるかなどなど、自分の希望に合うものを選びましょう。
これらの諸々の要件を満たした上で、最後にデザインですね。結局はこれが決め手になることも多いかもしれません(笑)。
私の場合は、MicroATXで、15.4mmのCPUファンが入るもので、3.5インチベイがないもの、電源のキラキラが見えるものというところで、6,000円ちょっとのPS15というものを選びました。

SilverStone Precisionシリーズ冷却性に優れるメッシュデザインのミニタワーケース PS15 日本正規代理店品 SST-PS15B-G ブラック
- 発売日: 2018/12/19
- メディア: Personal Computers
サイドが透明で、通気性がめちゃくちゃ良いのがポイントです。
ちなみに、通気性が良いかわりに遮音性は低いですが、結果を言ってしまうと、リテールの小さいCPUファンを取り替えることで元より静かになりました。
余談ですが、PCケースは安いものがたくさんあります。例えば、Versa H17やH18など、3,000円ぐらいのものもあります。こういうのを選んで使えば、激安自作PCも作れそうですね。

Thermaltake Versa H17 ミニタワー型PCケース CS7096 CA-1J1-00S1NN-00
- 発売日: 2018/02/09
- メディア: 付属品
実際に引っ越してみた!
では、実際に引っ越してみたので、作業をさっと振り返っていきます。
右が引っ越し元で左が引っ越し先です。けっこう大きさ違いますが、実は奥行きは左の方が小さいです。
さっそく、スリムPCケースを開けていきます。
では、マザーボードをアップしてみましょう。
左側がPCの背面で電源やディスプレイコードをつなげるものがあって、右側がPCの前面でDVDドライブとかがついています。
(DVDドライブがかなり大きいんですよね、使うことほとんどないのに。なので、私はDVDドライブなしのPCケースを選びました。スペースにだいぶ余裕ができたので、この選択は良かったです。)
これは蓋を開けただけの状態です。見えているのがマザーボードで、その上にCPUクーラーとメモリがついているのがわかります。グラフィックボードは刺さっていません。
カラフルなコードは電源ユニットから出ている電源供給用のものです。
DVDドライブとストレージの部分を外すとこんな感じです。
何気に時間がかかりましたが、中身を取り出しました。
PCケースのガラはこんな感じ。電源ユニットは使わないので残しています。
では、中身を新PCケースに取り付けます。
電源ユニット→マザーボードの順に取り付けていきます。
マザーボードはCPUやCPUクーラー、メモリーなどが付いたままの状態で取り付けます。
ここで注意したいのが、マザーボードをつける前に、背面のI/Oパネルを取り付けるのを忘れないことです。(かく言う私はしっかり忘れてしまい、付けたマザーボードを外すという二度手間になってしまいました。)
その後は、以下の流れで作業を進めました。(作業に必死で写真を撮れていなかいですが・・・。)
- ストレージをPCケースに取り付け
- ストレージとマザーボードをつなぐ
- 電源をマザーボードとストレージにつなぐ
- PCケースのケーブルをマザーボードにつなぐ
もともとつながっていたところに戻せばいいんですが、写真などをあらかじめ撮っておくと安心です。
基本的にコネクタの形が決まっていて、ケーブルをつなげ間違うことはありません。なので、ややこしそうに見えるかもしれませんが、そこまで難しくありません。
ただ、最後のPCケースのケーブルをマザーボードにつなぐ部分は例外で、つなげ間違う可能性がある形状をしています。ここはマザーボードのマニュアル(インターネットからでも入手できるはず)を見ながら、とくに丁寧にやったほうがいいと思います。
こんな感じで取り付け完了です。
これで引っ越し終了。あとはディスプレイにつないで、起動のチェックを行いました。
・・・と、まさかのPCケースのスイッチを押しても電源が入らない事態に! 背面にある電源ユニット自体のスイッチがオフになっていました。
しょうもないミスのようですが、これはよくあるパターンみたいです。すごく焦って心臓に悪かったので、ぜひご注意くださいませ。
その後は無事起動できました。電源も謎にキラキラで達成感のあったPC引っ越しとなりました。
ということで、初心者の私が感じた気を付けておいたほうがいいポイントをまとめておきます。
なお、そもそも今回のPC引っ越しはグラフィックボードを刺すためにやったんですが、それは次回に回したいと思います。
ちなみに、今回の作業はなんと6時間かかりました。
私の手間が悪かっただけかもしれないですが、初心者の人は時間に余裕を持ってやった方がいいと思いますよ!
コメント