こんにちは、108です。
最近、本格的に動画編集にも挑戦し始めているのですが、さっそくトラブルが発生してしまいました。
実はPremiere Pro(動画編集ソフト)に、致命的ではないんですが不具合が起こっていたのです。
原因はシステム的なもので、結局はPCのお引越しをすることになりました。
動画編集を始めることを考えている人の参考になればということで、そのPC引っ越しを決めるまでの経過を簡単に記録しておきます。
Premiere Proで“システムの問題が見つかりました”

数ヶ月前、動画編集を本格的に始めるということで、王道ソフトのPremiere Proの体験版をお試しで入れてみました。
しかし、そこには“システムの問題が見つかりました”の文字が……。
一応問題なく動画編集もエンコ―ドもできるんですが、何か起こるとイヤなので対応することにしたわけです。
原因はPCのグラフィック機能
私のPCの大まかなスペックは以下のような感じでした。
パーツ | 名称 | コメント |
---|---|---|
CPU | Intel Core i7 4790 (3.4GHz/4コア8スレッド) |
古いが今でも価格は高く、性能は十分 |
メモリ | 16GB (DDR3-1600) |
購入時に一番重視した部分だが、そろそろ増やしたい |
グラフィックカード | Intel HD Graphics 4600 (オンボード) |
動画編集にあたっての一番の弱点 |
ストレージ | SSD 240GB HDD 500GB |
NASを構築しているので問題なし |
PCケース | スリム型 | 音がうるさいのが不満 |
5年ほど前に某BTOで購入したものですが、もちろん最新のものには到底かないませんが、動画編集に足をつっこむ前までは快適に過ごしていました。
ただ、ゲームをやらないのでグラフィック機能はまったく気にしていなかったため、グラフィックカードがオンボード(マザーボードのグラフィック機能)で低スペックでした。
これから動画編集をやろうという人で今まであまりゲームをやらない人だと、私のようなケースの人はけっこう多いかもしれません。
グラフィック処理はとても負荷がかかるので、動画編集をする際には高性能のグラフィックカードを用意するなど、きちんと高いスペックのものを用意する必要があります。
ちなみに、Premiere Proを使ううえでの推奨グラフィックカードは以下から確認できます。
こちらに載っていないからといってPremiere Proを使えないわけではないですが、仕事で使用するなど安定性が必要な場合には、推奨グラフィックカードに交換または追加しておくほうが無難です。
私もグラフィックカードを追加することでシステムの問題を解決することにしました。
ダウングレードやドライバー更新で対応できることも
ちなみに、エラーを解消するためには、必ずしもグラフィックカードを変えなければならないとはかぎりません。
私の使用していたIntel HD Graphics 4600の場合だと、ドライバーを更新するという解決策がありました。(残念ながら、私の環境ではこのドライバー更新はうまくできませんでしたが。)
また、今後Premiere Proのバージョンが上がっていけば要求スペックがより高くなりそうですが、その場合はダウングレードによって対応できることもありそうです。
いきなりハードルの高いPCいじりやPC買い替えにいく前に、現状のままで対処できることがないかはよく調べておいたほうがよさそうです。
エラーの文言をコピペしてGoogle検索やAdobeのページでの検索にかけるだけでも、何かしらの対策方法が見つかるかもしれません。
実はCPUが必要スペックを満たしていない件
もしかしたら気付いた人もいるかもしれませんが、実は私のPCはCPUがPremiere Proの最小条件を満たしていません。
区分 | CPU詳細 |
---|---|
私のPC | Intel Core i7 4790(第4世代) |
Premiere Proの最小条件 | Intel® 第 6 世代以降 CPU または同等の AMD CPU |
ただ、Core i7 4790は個人的にけっこう気に入っていて、性能的にもまだまだ問題ないと考えています。
実際、第6世代のCore i5やCore i3と比べてみても、性能的には上回っています。
また、Google検索をしてみたところ、あまり事例は引っ掛かりませんでしたが、上級者っぽい人で第5世代以前のCore i7でPremiere Proを使っている人もいらっしゃいました。
もしかすると第6世代以降にしかない何かがあるのかもしれませんが、いったんは現行のCPUのままやってみることにしています。
グラフィックカード選びにはご注意を!
グラフィックカードを追加するには、そもそもマザーボードにグラフィックカードを指す場所(PCI-Express 16ピン)がある必要があります。
私のようにスリム型PCの場合はこれがない可能性もあるので、自分のPCのマザーボードがグラフィックカード追加に対応しているかは要チェックポイントです。
幸い私のPCに使われていたASUSのH97M-Eはグラフィックカード追加が可能でした。
選んだグラフィックカードは玄人志向のGTX1650
私がグラフィックカード購入の際に意識していたのは以下の点です。
- Premiere Proが推奨しているもの
- コスパが良いもの
- 電力消費が少ないもの
- サイズが小さいもの
- 3画面出力できるもの
いろいろ悩んだんですが、最初の4つの条件からGeForce GTX 1650に決めました。
スペック的にはもっと良いものはいくらでもありますが、コンパクトで必要十分な性能、購入時点での価格(楽天スーパーセールを上手に利用して実質1万5,000円以下)というところでいくと、これがベストと判断しました。
そして、このGTX 1650を搭載しているグラフィックカードはいろいろあるのですが、そのなかでもファンが2つ付いているのに値段が安い玄人志向のものにしました。
これは画面出力端子が3つあるので、画面出力的にも問題ありません。
ピッタリのグラフィックカードが見つかったということで、意気揚々と注文ボタンをポチッと押しましたが、実は大事な点を見落としていたことに後で気が付きます。
多くのグラフィックカードはスリム型PCケースに入らない
なんと購入したグラフィックカードがスリム型PCケースに入りませんでした。
背面の画面出力端子が出ているブラケットがスリム型PCケースは短く、これに対応可能したもの(ロープロファイル対応)でないと装着できなかったんです。
GTX 1650でロープロファイル対応型のものは、やや値段が上がりますがちゃんとありました。
スリム型PCでグラフィックカードを追加しようという人は、ロープロファイル対応かどうかのチェックを忘れないようにしてくださいね。
良い機会なのでPCの引っ越しすることに!
ロープロファイル対応でないグラフィックカードを購入したので、PCケースも変える必要が出てきました。
もともとスリム型にしたのは設置スペースの問題だったんですが、現在この問題は解決していて、がんばればミドルタワーも置くことはできます。
また、今のPCはCPUの小型ファンが出す音がうるさいことに不満もあったので、PCケースを大きくすることで改善できるかもしれません。
ということで、ポジティブに良い機会ととらえて、基本は現状の構成のまま新しいPCケースに引っ越すことにしたというわけでした。
PC引っ越しとグラフィックカード追加が終わった現在では、グラフィックカード追加による熱の問題を考えると、PCケースを大きくして良かったと感じています。
PC引っ越しするなら別のグラフィックカードが良かった…
ポジティブ思考の後にいきなりネガティブ発言ですが、やっぱりグラフィックカードはもっと良い選択肢もあった気がしています。
GTX 1650は良しとして、小型ファンが2つ付いている玄人志向よりも大きめのファンが1つ付いているもののほうが静音性は良い気がするんですよね。
実際に比較したわけではないのでわかりませんが、ここだけは今でも少し心残りです。
まとめ
今回は、Premiere Proで“システムに問題”の表示が出てからPC引っ越しにいたるまでの経緯について書いてきました。最後に簡単にポイントを整理しておきます。
まずPremiere Proでシステムに問題が出たらやるべきことです。
- Premiere Proの推奨スペックの確認
- エラーの文言をコピペして対応方法がないか調査
次にグラフィックカードを交換する場合のチェックポイントです。
- Premiere Proが推奨しているものか
- PCのマザーボードがグラフィックカード追加に対応しているか
- スリム型PCの場合、ロープロファイル対応しているか
- PCケースに入るサイズか
私自身も感じましたが、慣れていない人にとってはPCを改造するのはとても勇気がいることです。
ですが、やってみればそこまで難しいことではなく、私はむしろ楽しかったですよ!
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